久しぶりの宿題。産業カウンセラー養成講座。

4月から、産業カウンセラー養成講座に通うことにした。11月までの7ヶ月間の長丁場である。
カウンセラーになることを目的としているわけではない。
ただ、これから人と係わり話をしていく中で、心に関する知識を体系的に学んでおくことが必要ではないかと思ったことが、受講の動機だ。
オリエンテーションを聞いたところ、思った以上に実習が多くどんな展開になっていくのか、期待もするが少し怖い感じもする。自分の知らない自分を発見してしまったらどうしよう?
できる限りしっかり受講し、多くのことを身に着けたいと思う。

で、早速宿題が出た(毎回レポートがあるらしい・・・)。今回は作文である。
お題は『最も心に残っている私の少年・少女時代の思い出』について書きなさい。
以下、提出用に書いたものを添付します。
書いているうちに、昔の思い出よりむしろ今の思いになってしまったように感じるが、まあいいか。

作文。 『最も心に残っている私の少年・少女時代の思い出』

 私の両親が共働きだったため、私は乳児の頃から保育園に通っていた。その保育園の年長から小学1年生になってしばらくの間、私は登園・登校拒否(行き渋り)の状態になった。母が言うには、きっかけは保育園でよくしてくれた先生がいなくなったことらしい。本当だろうか。覚えがない。しかし、登園の抵抗の記憶ははっきりと残っている。一緒に通う道の途中から脱走したり電柱にしがみついたり、仮病を装ってみたりした。しかし、ことごとく失敗した。それでもいったん、登園してしまうと、それなりに楽しく生活できるのも不思議であった。

 小学校1年生の時は、もう少し深刻で、朝になるとどうしても気分が落ち込み、登校したくなくなるのである。泣いたりわめいたり両親も本当に困っただろうと思う。仕方なく、何度かはずる休みに付き合ってくれたり、時には職場に連れて行かれたりした。

この行き渋りの理由はつい先日までよくわからなかった。
しかし、この理由に気づく出来事が、2年前にあった。私の長女が、小学校の入学から半月ほどたったころから行き渋りを始めてしまったのだ。正直弱った。私も妻もフルタイムで働いていて、おまけに実家も遠く頼ることができない。毎朝、ぐずる娘を前に途方にくれてしまった。まるで、昔の自分を見ているようで心が痛んだ。

多分困った顔で娘を見ていたのだろう。ある日、娘が言った。『お父さん、うちのこと邪魔?』。好きでも嫌いでもなく邪魔?と聞いてきた。
 正直、参った。ここまで娘に言わせてしまったことに、反省させられた。私は娘の気持ち(=幼い頃の自分の気持ち)をちゃんと受止めていなかった。

よくよく考えたら、娘は(幼い頃の私も)、初めての小学校生活で知らない子どもや、ひとりでの社会生活に緊張し疲れていたのだと思った。比較的いい子だった私は、きっと回りの様子をじっと観察し身構えていたのだ。疲れていたけど、親の都合も考えると学校に行かなくてはいけない。嫌だと思いつつも、無理をした結果が、行き渋りの形をとって現れたのだと思う。

その訴えに対して、親としてはどうしても目の前の現象(行き渋り)の改善ばかりに目が行き、子どもの本当の気持ちまで思いが至っていなかったのだと気がついた。
このことに気づいて、小学校の担任の先生と話し、少し休ませることで、娘も何とか、復帰することができた。
同時に私自身の行き渋りの理由もなんとなく分かったように思えてすっきりした。

子どもを育てながら、時々幼い頃の自分自身に出会うような気がする日々である。

以上。

今年、小学校に入学されたお子さんをもつ保護者の方にも、何かの参考になれば幸いです。
入学した子どもたちも、ちょうどこれから、疲れが出てくるころですから。

この記事へのコメント

km
2006年04月13日 21:51
子どもさんの気持ち(幼い頃のひろくまさんの気持ち)を受けとめることができて良かったですね。私ももう少し子どもの奥深い気持ちを分かってやらなければいけないなあと反省しました。

>子どもを育てながら、時々幼い頃の自分自身に出会うような気がする日々である。

こんなふうに感じて、子どもときちんと向き合い、気持ちを受けとめるお父さんって、そう多くないような気が・・・ もっともっと増えるといいなあ。
子育てって子ども時代を間接的にもう一度やり直すみたいなところがありますよね。
2006年04月14日 05:12
小学校の先生とお話した時に、仰っていました。
『1年生の夏ごろまでは、とにかく学校に来て、教室で座っているだけでOKだって。それだけでも子どもたちにとってはとっても大変なことなんだと。
だから、ゆっくり行きましょう。疲れたら休んでもいいのですよ。』
親として、救われた言葉でしたね。

小学校1年生にかぎらず、今の時期は新しい環境に慣れることで精一杯の人も多いのでしょうね。ここで無理をすると、後で落ち込みますのでほどほどに。
>子育てって子ども時代を間接的にもう一度やり直すみたいなところがありますよね。

子育てしていないと気がつかなかったのではないか?と思うことは結構たくさんあるように感じます。そんな経験をさせてくれる子どもには感謝しないといけないですかねぇ。

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